最高の入浴法inヨーロッパ

最近、湯舟につかることの素晴らしさを再確認した。

わかってはいたのだ。湯船最高。温泉大好き。

しかし、ヨーロッパで日本流の入浴は設備的に無理があるため、もう何年も湯舟につかるのは気持ちの余裕が溢れ出し、更に時間がそれを許す時か、又はそれと全く逆の状況で自分を励ます際に行う一種のイベントと化していたのだ。湯船がシャワーと一体化するだけで自分の入浴スタイルがこんなにも違ってしまうなんて...ちなみにこれは風呂大好き民族日本人が異国に住むと全員が通る道だと私は勝手に思っている。

さて、湯船というシンプルにして最強の癒しを再確認できたのは、やっとヨーロッパの設備で日々のルーティンに挿入可能な入浴法を編み出したから。

ヨーロッパに旅行してホテルの風呂を使うときには思い出して欲しい。

まず湯をギリギリ半身浴ができるくらいに溜める。ヨーロッパの湯舟は日本と比べると広くて浅いので、日本のように肩までつかろうと思うと大量の水を消費してしまう。勿論お湯だき機能なんてついていないため、同居人がいようが湯舟の湯も使い切り。毎日入ることを考えて水も節約できる。身体が温まったところでまず化粧を落とし、湯船の湯ですすぐ。身体も湯舟の中で洗う。髪を湯船の湯で濡らし洗髪したところで湯舟の栓を抜き、シャワーに切り替えて素早く髪を流し、最後に顔を洗って終了。

最初は湯船の中の湯を汚していくことにどうしても抵抗があったのだが、それさえ乗り切ればこれが一番温まるし時間も短縮できる。身体を洗って洗髪も済ましてから湯舟につかろうと思うとどうしても水の消費量が増えるし、何より途中で湯が溜まるのを待つために時間がかかってしまうのだ。毎日の入浴に2時間はさけない。

ヨーロッパの冬は寒いが、住居をセントラルヒーティングで暖めるために、薄着で過ごせる程度には室温が保たれる。だから今までもシャワーだけで生きてこれたのだ。しかし日常的に湯舟につかるようになって数日、もうシャワーだけの日々には戻れないと本気で思っている。

それにしても、この入浴法に落ち着くまで7年もかかるとは...誰かに教えて欲しかった。