ついに!免許取得

3月9日、免許取得のために技能試験を受けた。

まず言えることは
こなぁ~ゆきぃ~、ねぇ。
と口ずさむ余裕は無かった、ということだろうか。普通ないか。そうだよね。

ひとりの試験官につき生徒は7人。私たちのグループには3人の教官がつき、自分の担当の教官が本番も付き添ってくれるシステムだ。始めにひとりずつ方向転換→縦列駐車→車庫入れをやり、合格なら車についての技術的な質問を3つまで口頭で答える。それも合格ならいよいよ実際に道路に出て25分程度運転するという流れ。通常だと後ろにひとりかふたり生徒を乗せて走り途中で交代するのだが、コロナ規制のため乗車するのは試験官、教官、生徒の3人のみ。勿論マスク着用。
駐車試験は昨今お得意様となった一般駐車場でポールをたててやるのでその後の走行試験もその付近を走ることになるのだが、そこからの走行ルートは知らされない。その場で試験官の指示する通りに走り、高速に乗ることもあれば狭い住宅街をひたすら走らされる場合もある。
ただ、試験官によってお気に入りというか重要視するポイントみたいなものがあり、教官たちがすでに見知っている試験官だとルートを予想することができるらしい。あの試験官は全ての生徒に高速を走らせる、とか、やたら環状交差点をやらされる、とかそんな具合だ。今回私があたった試験官はしかし、うちの教習所では初のお目見えらしく、事前情報がなかった。まぁ、ここまできたらぶっつけ本番、とにかくやってみるしかないなと心を決める。

駐車試験は待ち時間に何回か確認の練習もできたため難なくクリアー。技術的な質問もハンドブレーキという単語が咄嗟に出てこずに長々と変な説明をすることになってしまったが、まぁクリアー。こういうときだけ外人感を出して「あー、ドイツ語で何って言うんだったかしら」とかさらっと言う自分は我ながら役者だなと思う。

そしていよいよ道路に出て実際に運転!

駐車場を出る段階で、高速に繋がる大きな道路ではなく住宅街に入っていったため、信号のない交差点での右方優先と安全確認が重要ポイントだと認識。左右に縦列駐車された車と対向車に内心どきどきしながら運転した。一度50㌔制限の道路に出たが、それ以外はずっと30㌔制限の狭い道をひたすら標識に気を付けながら運転してながーい25分が終了。一度縁石に乗り上げたときはこれで試験終了かと思ったが、試験官から特にコメントはなかった。
駐車場に戻り、フィードバックのコメントをいただく。先に自分で自分の運転をどう思ったか聞かれ、一度右方優先の交差点をガン無視してつっきったこと、右に寄りすぎて縁石に乗り上げたことをミスとして言ってみた。あとは大丈夫だったはず...。でも縁石に乗り上げるのは事故扱いって言われたらもう弁解できないな...。おまけしてほしいな...。

結果は、合格。

ああー
あああー
良かった。

縁石に乗り上げた場所以外でも右に寄りすぎだから気をつけろとか環状交差点は周りを気遣ってもっと素早く動けとか今後の運転の心得的な有難いことを色々言われたが、緊張がとけて安心しきった私の耳にはなんにも届いていなかった。ていうか誰も聞かないだろ、そのタイミングで言われても。

その場で1ヶ月間免許として有効な書類にサインを貰い、終了。正式な免許証は試験料を払い込んだ後郵送されるらしい。

最初の教習こそイメージと現実のギャップに驚愕するしかなかったが、その後は自分でも意外な程楽しんで通えた車の中での時間。これでもう終わりだと思うと感慨深い。
やさしくて我慢強い教官にひたすら感謝である。
結局6回分の追加料金を払い臨んだ試験だったが、結果一発で合格出来たので後悔は少しもない。
よーし、これからウィーンで運転しちゃうぞぅ!