赤キャベツの煮込みと蒸し団子

「人は食べたものでできている」
的な格言(?)を聞くと、ちょっとゾッとする。

というのも、社員食堂がおいしくない上に身体に良くもなさそうだから。

毎日3種類のメニューの中から選ぶのだが、大抵どれもおいしくない。というのが一目でわかるのも悲しい。
私が働いている会社の食堂が特別まずいというわけではない。オーストリアの標準が低いのだ。
ちなみにタイトルは今日私が選んだメニュー。キャベツの煮込みは異様に甘く、団子はパッサパサ...本当はこれに牛肉を煮込んだものがつくのだが、見た目から容易に想像できるその更なるパサパサ感を敏感に察し、肉抜きで頼んだ。肉を頼んだ同僚は案の定半分残していた。

食事は栄養を摂取するだけのものではないから、肉でも脂っこいものでもカロリーが高いものでも、おいしく食べるのならいいと思う。健康に気を付けることももちろん大事だが、豊かな食は心も豊かにする。

思えばドイツにある日本企業で働いていた頃、社員向けホームページに本社の社食メニューが週ごとに更新されていた。悶絶する程羨ましかった。
今の会社はランチのほぼ全額を負担してくれるため、50セント足らずでとりあえず腹は満たされる。が、無いものねだりとわかっていても、日本の社食クオリティなら自己負担でも文句は言うまい。