黄色の衝撃

毎日のリラックスタイムのお供に、クナイプの入浴剤がお気に入りだ。

本当は日本の温泉シリーズ、なかでもにごり湯が大好きなのだがウィーンでそんな贅沢は言っていられない。こちらでも買える入浴剤をデイリー用として使っている。

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写真右はヨーロッパ流にごり湯とでも言おうか、ミルク風呂で、いちじくの甘いいい香りがする。長年愛用しているお気に入りなのだが、残念ながら廃盤となってしまい現在は手に入らない。何年も前に買ったストックを大事に使っている。真ん中は最近購入したものでパチュリとサンダルウッドの香り。そして今日、左のメリッサを初めて使ってみた。その名も極上リラックスの湯。

原液は明るい赤色なのだが、これが湯に入れるとなんと真っ黄色になった。

昔実家に大きい缶に入った森の香りの入浴剤があり、湯に入れた瞬間は蛍光黄色、湯に溶けると明るい緑色になり不思議だったが、そういうのとは全く違う。

とにかく、目をみはる程黄色い。

りんごジュースというか、エナジードリンクというか...。下品なことを承知で言えば、しばらく水分を取らなかったときの尿、なのだ。

...想像するだけで何とも言えない残念な風呂だが、実際は更にその上を行くと思って欲しい。メリッサの控えめなハーブの香りは確かにリラックスできそうなのだが、真っ黄色の湯に浸かっていてはそれどころの話ではない。一度喚起されたイメージはなかなか覆せないのだ。大層落ち着かない。もう、いたたまれない。

結局、早々にあがってしまった。

 

この入浴剤、どうすればいいのだろう。湯と尿が繋がってしまった今、2度目はない。確実にない。大抵のことは慣れてしまえば大丈夫と思って生きてきたが、この風呂には慣れたくない。

クナイプの商品開発部の人々は尿の風呂でリラックスできたのだろうか。是非とも尋ねてみたい。