ようやく

先日、髪を切りに行ってきた。

5月に入り美容室の営業許可が出て以来、思い出しては予約をしようと電話をかけていたのだが、繋がらず。店を開けているのかも定かではなかったのだが、ようやっと電話に出てもらえた。聞けば、営業開始早々ものすごく忙しかったらしい。

私が行きつけにしている美容室は中国系のスーパーや美容室が並び建つ一画にあり、中国人のオーナーと少数のスタッフが働いている。ウィーンに来てから国際的に名の通ったブランドや雰囲気がおしゃれな店など様々な美容室を試したが、高いばかりでアジア人の髪を切ったことがない人ばかり。何回も失敗を繰り返してきた。あるとき日本人ハーフの友人にこの悩みを話したときオススメされたのがこの美容院である。お値段なんと18ユーロ。カットのみで80ユーロなどという法外な値段設定の美容室にも行ったことのある私には、この安さはため息ものである。腕も確かでカットにかかる時間は30分という素晴らしさ。オーナーには元気で末永く働いてもらいたいと思っている。

ちなみに私は海外で暮らすようになってからこっち、美容室には「だいたいこうなりたい髪型のモデル」画像をあらかじめ検索しておき、それを見せて「こんな感じにしてください!」と言うのが恒例となっている。雑誌の切り抜きを握りしめ、初めてのオシャレな美容室で高校デビュー(死語?)を目論む女学生のようで恥ずかしいのだが、自分のドイツ語能力の限界を知っているため、そんなことは言っていられない。今日、そんな歴代の「こんな感じにしてください!」画像を見ていたら、髪型というよりモデルの顔が好みだったんじゃないかということに気が付いた。いくら中国人オーナーの腕がいいと言っても、顔は変えられないのだが...。